[4日 ロイター] - ゴールドマン・サックスは4日に公表したリポートで、米国債10年物の利回りは、力強い景気回復で年末までに1.9%にまで上昇するとの見通しを示した。
米10年債利回りは年初は0.930%だったが、米経済の回復期待でこのところ急上昇し、2月25日には1.614%を付けた。4日は1.55%近辺で推移した。
ゴールドマンは「短期的な調整は見込まれるが、経済指標は底堅い数字となり、それに伴い利回りは今後数四半期再び上昇する。そのため、見通しを引き上げた」と説明した。
米10年債利回りは昨年1月には1.9%台だった。その後、新型コロナウイルスの感染が世界的に広がり、米連邦準備理事会(FRB)が金融緩和策を講じたことから、低下し続けた。
コロナワクチンの接種が進む中、最近の各種経済指標では景気回復の兆がみられ、利回りは急上昇している。
ゴールドマンは、19年5月以降マイナス圏にある独連邦債10年物利回りも、年末までに0%に戻ると予想。直近の水準はマイナス0.311%。
英国の10年債物利回りは、0.733%から1.10%に、日本の10年債利回りは、0.136%から0.3%にそれぞれ上昇すると予想している。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20210305T011312+0000