1320GMT 16日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
19日終値 前営業日終値
株 FT100 5148.28(‐10.57) 5158.85
クセトラDAX 6009.11(‐31.16) 6040.27
金 現物午後値決め 1181.00 1189.25
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(9月限) 98.960 (‐0.010) 0.400(0.387)
独連邦債2年物 0.836(0.780)
独連邦債10年物(9月限) 128.69 (‐0.47) 2.659(2.606)
独連邦債30年物 3.354(3.306)
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<為替> ユーロがアイルランド格下げを受けた一時の下げから戻し、対ドルで2カ月
ぶり高値圏で推移している。23日に公表される欧州の銀行ストレステスト(健全性審査)
の結果が注目されている。
<株式> ロンドン株式市場は続落。米指標がセンチメントを悪化させた。BP
は、事故油井付近で油漏れが見つかったとのニュースを受け売られた。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は10.57ポイント(0.20%)安の
5148.28。
7月米住宅建設業者指数が前月から低下し、15カ月ぶり低水準になったことを受け、
米株価が下落したことに追従した。
BPは4.7%下落し、総合株価指数を14ポイント押し下げた。
米政府当局者は18日、事故があった油井付近の海底で油が漏れ出しているのを確認し
たと明らかにした。BPは新たなふたの試験で原油流出を食い止めたと15日に発表して
いたが、ふたに異常がある可能性もある。
欧州株式市場でこの日発表の米住宅関連指標が思わしくなかったことから、景気回復
をめぐる懸念が台頭し、続落して終了した。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>終値は6.68ポイント(0.66%)
安の1006.26。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は11.01ポイント(0.42%)安の
2634.60。
全米住宅建設業者協会(NAHB)/ウエルズ・ファーゴが発表した7月の住宅建設業
者指数は、予想を超えて低下し、2009年4月以来の低水準となった。
シティ・インデックスの市場ストラテジスト、ジョシュア・レイモンド氏は「経済指標が
予想を下回る状態が続けば、景気が二番底に陥る可能性がある。これが(市場で)恐れら
れている」と述べた。
ただ、この日は仏GDFスエズ
携交渉を再開したことが明らかになったことで、企業合併・買収(M&A)に対する期待
が高まり、相場の下落は限定された。インターナショナル・パワーは10.5%高と急伸
した。
銀行株は下落。バンク・オブ・アイルランド
シュ・バンクス
ンベスターズ・サービスがアイルランド国債の格付けを「Aa1」から「Aa2」に格下
げたことを受け、アイルランドの銀行の下げが目立った。
また、国際通貨基金(IMF)と欧州連合(EU)は17日、ハンガリー政府は財政赤字
削減目標達成に向け一段と厳しい措置を導入する必要があるとして、同国に対して200
8年に設定された緊急融資をめぐる協議を一時中断。これを受け、同国最大手のOTP銀
行
ハンガリーへのエクスポージャーが大きいオーストリアのエルステ・バンク
ライファイゼン・インターナショナル
なった。
英石油大手BP
を設置したものの、依然として原油流出が止まっていないとの懸念から売られた。また同
社が進めている資産売却をめぐる憶測も重しとなっている。
<ユーロ圏債券> 独連邦債が下落。ムーディーズによるアイルランド国債格下げやハ
ンガリーの資金調達をめぐる市場の懸念にも関わらず、逃避買いを巻き戻す動きが出た。
独連邦債は主要抵抗線を上抜けることができず、一時日中安値をつけた。その後、7月
米住宅建設業者指数が15カ月ぶり水準に低下し欧州株価が午後中盤に下げに転じると、
若干値を戻した。
米株式市場が小高く推移していることや、当初拡大していたユーロ圏周辺国債と独連邦
債の利回り格差が概ね縮小に転じたことも、独連邦債を圧迫した。
独連邦債先物9月限
UBSのテクニカルアナリスト、リチャード・アドコック氏は「前週高値である
129.53の抵抗線を試した後、(超えることができず)大きく売られた」と述べた。
独連邦債2年物
0.833%。同10年物
あるトレーダーは「薄商いのなか、値動きの荒い不安定な展開となった」と指摘。さら
にテクニカル的な要因を指摘し、「欧州(債券)市場は引き続きさえず、再び米国債にア
ンダーパフォームする」と述べた。
独連邦債の2・10年物利回りは一時179bpと2009年4月以来の水準に縮小し
た。10年物の米国債と独連邦債の利回り格差は前営業日清算値の約32bpから
29bpに縮小した。
ムーディーズが格付けを引き下げたアイルランド国債と独連邦債の利回り格差
291bp。
ハンガリー資産は大幅に売られた。緊急融資の前提となる財政再建策の内容をハンガリ
ー政府と協議してきた国際通貨基金(IMF)と欧州連合(EU)が週末、同国の財政再
建計画の見直しを要請したことが背景にある。
オーストリアの銀行セクターがかなりのハンガリーへのエクスポージャーを抱えている
ことから、ハンガリーの状況が注目されている。
ただ、コペンハーゲンのディーラーは「オーストリア(国債の利回り)スプレッドは大
幅に拡大することなく、40bpで安定している」と述べた。
一方、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場では、オーストリアの債務保
証コストが上昇。マークイットによると、オーストリアの5年物CDSスプレッドは13
bp拡大し95bpとなった。アイルランドの債務保証コストも上昇した。
[東京 20日 ロイター]