[ワシントン 4日 ロイター] - レモンド米商務長官は4日、半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)など台湾企業に対し、米自動車メーカーへの半導体供給を優先するよう働き掛けていると明らかにした。
イベントで、米ゼネラル・モーターズ(GM)幹部からの質問に対し「われわれは自動車メーカーのニーズを優先してもらえることができないか、TSMCなどの台湾企業に懸命に働き掛けている」と述べた。
長期的には半導体の国内生産拡大に向け投資を増加させる必要があるほか、その他の重要なサプライチェーン(供給網)を米国や同盟国に回帰させることが重要だとも指摘した。
TSMCはロイターへの声明で「当社は自動車向け半導体の供給不足を緩和するため全ての当事者と協力している。世界中の自動車業界の共通の懸念だと理解している」とし、この問題への対応を引き続き最優先していると強調した。
当局者によると、米商務省は自動車メーカーとの会合を来週にも開く予定で、半導体不足を巡り協議する。商務省報道官はコメントを控えた。
*TSMCの声明などを追加しました。