［ソウル ２３日 ロイター］ - 韓国の洪楠基（ホン・ナムギ）企画財政相は２３日、今年２回目となる補正予算案が３０兆ウォン（２６４億２０００万ドル）を超える規模になるとの見通しを示した。７月初めまでに国会に提出するという。
同相は今月、政府が雇用保護のほか、新型コロナウイルス感染流行の被害を受けた企業支援のために、第２回補正予算案の策定を検討中としていた。
国会の会合で「新型コロナ流行で、昨年入る予定だった税収が今年にずれ込み、上半期に余剰税収が生じている。また、速やかな景気回復により通年でも余剰税収が見込めている」と説明。
その上で、「このような余剰税収を活用しなければ市場に圧迫作用が生じるため、経済復興に充てるのが望ましいと考える。３０兆ウォン超の規模になる」と述べた。
ただ、全世帯に現金を支給することは検討しておらず、コロナ禍の被害者を重点的に救済する措置を模索していると付け加えた。