[チューリヒ 23日 ロイター] - スイス国立銀行(SNB、中央銀行)は23日、ジョルダン総裁が週末に緊急手術を受け、術後の経過が良好であることを明らかにした。
総裁は健康診断で手術が必要と判断され、週末に手術を受けたという。
関係筋によると、総裁は心臓手術を受け、復帰までに数週間かかる可能性がある。現在も入院中で、次回9月23日の政策決定会合に参加できるかは不透明という。
スイスフランは序盤の取引で1ユーロ=1.0734フランに小幅上昇。
SNBは「手術は成功した。経過は良好だ。医師が推奨する回復期を経て、公務に完全に復帰できる」と表明した。
ジョルダン氏は58歳。2012年からSNB総裁を務めている。昨年、再任され、任期は2027年まで。
総裁が復帰するまでは、理事会メンバーらが共同で中銀の業務を進める。
J・サフラ・サラシンのエコノミスト、カルステン・ジュニウス氏は「(総裁の入院でも)SNBの金融政策に変更はないだろう。SNBが引き続き完璧に運営されるのは間違いない」とし、総裁の早期復帰を望むと述べた。