[フランクフルト 23日 ロイター] - ドイツ連邦銀行(中央銀行)は23日公表した月報で、今年の国内経済成長率は予測を下回る可能性があり、新型コロナウイルスの感染再拡大が秋の景気を予想外に圧迫する可能性があるとした。
独連銀は今年の経済成長率が3.7%、来年が5.2%と予測。しかし、回復局面初期の数週間が予測よりもさえず、通年の予測も圧迫しそうだとした。
また、感染の拡大が続けば秋に一部の制限措置が再導入される可能性があるものの、ワクチン接種の進展を考慮すればこれまでほど厳格な制限にはならないだろうと指摘。ただ、「デルタ変異株とワクチン効果の低減により、再びより厳しい防御措置につながる恐れもある」との見方も示した。
独連銀はインフレ率について、年末に向けて5%に迫る可能性があるものの、来年初めに急速に低下するとのこれまでの見解を繰り返した。