[8日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は8日、国内経済の改善が続いた場合、連邦準備理事会(FRB)は年内にテーパリング(量的緩和の縮小)を開始することが適切になり得るという考えを示した。
セントローレンス大学が主催するオンラインイベントで、インフレ率は「実質的な一段の進展」という条件が満たされているものの、労働市場についてはさらなる進展が必要と指摘。「労働市場に関するデータを注意深く評価しながら、新型コロナ変異ウイルス『デルタ株』の影響なども踏まえ、それが経済見通しにどのような意味を持つのか見極めていく」と述べた。
その後、記者団に対し、量的緩和の縮小のペースや手法を巡るいかなる決定も、利上げ開始時期に関する決定とは切り離して行われると表明。「テーパリングに関するいかなる決定も、(利上げの)タイミングを示すものでなない」と述べた。