[ルサカ 7日 ロイター] - ザンビア財務省が7日公表した最新統計によると、同国政府と国営企業の中国の債権者に対する債務は6月時点で60億ドルを超えた。
これに先立ち、中国アフリカ研究所(CARI)は先月、ザンビアの対中債務が66億ドルと、前政権の公表額の約2倍に達すると指摘。政府には最新統計の公表を求める声が強まっていた。
ザンビアは昨年11月、ソブリン債務がデフォルト(債務不履行)に陥った。新型コロナウイルス流行後ではアフリカ諸国で初のデフォルト(債務不履行)となった。現在、債務の再編に向けて、国際通貨基金(IMF)と協議を進めている。
対中債務の内訳は、中央政府の債務が44億7000万ドル、政府保証が付いた国営企業の債務が13億4000万ドル、政府保証が付いていないザンビア電力公社(ZESCO)の債務が1億4000万ドル。
さらに2億2500万ドルの利払いが遅れており、公的部門の対中債務は6月末時点で総額61億8000万ドルとなった。
これは、ザンビアの対外債務146億7000万ドルの4割以上に相当する。
同国のナルマンゴ副大統領は、透明性のある形で公正に債務を再編すると表明。ザンビアの債権者には、中国のほか、ユーロ債(30億ドル)の保有者、国際金融機関、外国政府が含まれる。