[8日 ロイター] - 米労働省が8日発表した9月の雇用統計によると、20歳以上の女性の就業者数が8─9月に約35万人減少した。2020年2月の水準を約200万人下回っており、女性の復職が依然として厳しい環境にあることが示された。
一方、20歳以上の男性の就業者数は8─9月に32万1000人増加。20年2月の水準との差は女性の約2分の1となっている。
女性政策研究所(IWPR)のC・ニコル・メイソン所長は声明で「パンデミック(世界的大流行)後の女性の復職には大きな逆風が吹いている」と指摘。「パンデミックが収束していく中で女性がどのように乗り切るのか、それが仕事やキャリアにどのような意味を持つのかを見極めるには時間がかかるだろう」と述べた。
ただ、今年は多くの学校が再開されたため、女性の就業者数の減少幅は昨年8─9月の100万人を超える減少に比べ、はるかに小さかった。