[ワシントン 12日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のゲオルギエバ専務理事は12日、ロイターとのインタビューで世界的な課題に取り組むことに焦点を当てていると述べ、加盟国に貢献するためIMFのしっかりとした地位が必要だと強調した。
IMF理事会は前日、ゲオルギエワ氏への全面的な支持を再確認した。理事会は、ゲオルギエワ氏が世界銀行在籍時に報告書に記す中国の評価を高くするよう職員に圧力をかけたとされる問題を調査していた。
米財務省の元高官や専門家などからは、今回の問題でIMFと世界銀行の研究に対する信頼性が損なわれたとの指摘が出ている。
ゲオルギエバ氏は、今回の問題がIMFに悪影響を及ぼしたかとの質問に対して、データの問題はIMFではなく世界銀行の「ビジネス環境の現状」報告書に関するものだと指摘。IMFのデータと調査の完全性に「絶対的な自信」があると述べた。
IMFは全てのデータをしっかりと管理し、内部告発者の保護を目的とした堅固な体制があるとし、スタッフと協力してIMFへの信頼を高め、反対意見を受け入れる十分な余地を確保すると述べた。