[上海 15日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は15日、1年物の中期貸出制度(MLF)を通じて金融機関に5000億元(776億6000万ドル)を供給した。金利は2.95%で前回と変わらず、18カ月連続で据え置いた。
この日に期日を迎える同額のMLF融資のロールオーバーとなる。
人民銀は声明で、「銀行システムの流動性を適度に潤沢に保つため」に実施したと説明した。
人民銀はさらに、期間7日のリバースレポで100億元を供給した。同額のリバースレポがこの日、期日を迎える。
ANZの中国担当チーフストラテジスト、ケイ兆鵬氏は資金供給は市場の予想通りだったとし、「銀行の債務コストが押し上げられるのをMLF融資残高の調整によって回避したいという中銀の意図は明白だ」と指摘した。
今月に期日を迎えるとみられる1兆4000億元もの税金支払いに伴う資金需要に対応し、中銀が的を絞った預金準備率の引き下げか、標的型MLFを通じた資金供給を行う可能性があると予想した。