[イスタンブール 15日 ロイター] - トルコの通貨リラが15日、ドルとユーロに対して最安値を更新した。エルドアン大統領が中銀の政策当局者3人を解任したことを受け、追加利下げへの懸念が高まったことが背景。
前日解任された3人のうち2人は先月行われた1.00%ポイントの利下げに反対していたとみられている。
中銀の調査によると、市場関係者は3カ月後に1.40%ポイントの利下げを見込んでいる。
リラは今月に入り19%超下落。この日は0.9%下落し1ドル=9.28リラと最安値を付けた。対ユーロでは10.7235リラだった。
コチ大学TUSIAD経済研究フォーラムのディレクター、セルバ・デミラルプ氏は「政策当局者の頻繁な入れ替えは、中銀が独立しておらず大きな政治的圧力を受けていることを強調している」と述べた。