[オタワ 18日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)が18日に公表した調査で、国内企業の大半が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の収束に伴い需要が増加すると見込んでいるものの、供給の制約により販売が制限され、コスト上昇圧力が高まるとの見方を示していることが分かった。
景気見通しを示す指標は第3・四半期で4.71と第2・四半期の3.96から上昇し、過去最高を記録。「前向きな景況感は地域やセクターを問わず共通している。大半の企業が米国を中心とする外需や内需の健全な成長を引き続き見込んでいる」とした。
一方で、労働力不足など供給面での課題に直面している企業が増えているほか、供給網の混乱が一段と広がっており、多くの企業が202年下半期まで続くと想定。供給上の制約が販売やコスト構造に影響を与えるとみられている上、労働力確保に向け賃金引き上げを計画している企業も増えており、「企業は労働力やその他の投入コストの増加を引き続き顧客に転嫁する意向だ」とした。
調査対象となった企業の約45%は、今後2年間のインフレ率が3%以上になると予想。その半数がインフレ要因は一時的と回答した。
調査は約100社を対象に8月20日─9月16日に実施された。