[オタワ 20日 ロイター] - カナダ統計局が20日発表した9月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比4.4%上昇と市場予想の4.3%を上回り、2003年2月以来約18年ぶりの大幅な伸びとなった。輸送費や食費が上昇した。
スコシアバンクの資本市場経済部門バイスプレジデント、デレク・ホルト氏は、足元のインフレ圧力はベース効果などの要因で片付けられず、「なお持続的なオーバーシュートになっている」と述べた。
中銀が景気の伸び悩みを判断する際に最も重視するCPIコモンは1.8%上昇と横ばいだったが、CPI中央値は2.8%上昇、CPIトリム値は3.4%上昇に加速した。
CPIを受け、カナダドルは上げ幅を縮小した。
TDセキュリティーズのカナダ担当チーフストラテジスト、アンドリュー・ケルビン氏は「カナダ銀行(中央銀行)は現行のインフレ高進は一過性だと断言しており、この見方が変わるとは思えない」と述べた。
カナダ銀行の金融政策決定会合は来週予定されている。