[21日 ロイター] - ウィリアムズ米ニューヨーク(NY)連銀総裁は21日、住宅価格の上昇について、低金利に加え、新型コロナウイルス禍でより広い生活空間を求める動きが強まったことが背景だとしつつ、この傾向が金融安定性の大きなリスクにはなっていないとの認識を示した。
人々の志向が変われば、住宅価格は今後下がる可能性があると指摘。前回の金融危機前と比べ、住宅市場における信用リスクは低下し、銀行は変化への対応力が増したと述べた。総裁のインタビューが金融関連のイベントで放映された。
「住宅価格下落のリスクは明確にあり、それは伝統的な経路を通じたマクロ経済へのリスクとなる」とした上で「少なくとも現時点では、金融安定の大きなリスクではない」と続けた。
米国の住宅価格は、新型コロナウイルス流行が始まって以来、30%強上昇している。