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フラン相場を注視、為替介入の用意ある=スイス中銀理事

発行済 2021-11-29 10:44
更新済 2021-11-29 10:45

[チューリヒ 27日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行、SNB)のメクラー理事は27日までに、同行がスイスフランの外国為替レートを「非常に注意深く」監視していると明らかにした。フラン相場が同国経済に与える影響を見極めることが目的であり、必要な場合に為替介入する用意が整っていると語った。

© Reuters. スイス国立銀行(中央銀行、SNB)のメクラー理事は27日までに、同行がスイスフランの外国為替レートを「非常に注意深く」監視していると明らかにした。写真は、メクラー理事。2021年6月17日日にスイス・ベルンで撮影。(2021年 ロイター/Arnd Wiegmann)

メクラー理事はスイス放送協会フランス語放送(RTS)のインタビューで、「SNBは常に、必要に応じて外為市場に介入する用意ができている」と強調。「特定の為替レート、あるいはユーロまたはドルに対する特定の水準またはレートを目標とはしていない。ただ経済への影響を見るため、当行は非常に注意深く監視している」と説明した。

フランは26日、対ユーロで6年ぶりの高値を付けた。こうした際にSNBがかつてよく実施していた為替介入の兆候は見られなかった。 メクラー氏は、経済にとって為替レートの急激な変化への対応は難しく、緩やかな(相場)調整の方が対応しやすいと指摘。

「為替レートは外国通貨に対する価値であるため、スイスのインフレ率と海外のインフレ率にも左右される」と述べた。その上で、SNBは足元でインフレ圧力を認めるが、一時的な現象にすぎないかどうかは現時点で不明だと語った。

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