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NY市場サマリー(3日)オミクロン懸念で株安、国債利回り低下 円に安全買い

発行済 2021-12-04 07:27
更新済 2021-12-04 07:36

[3日 ロイター] -

<為替> 安全通貨とされる円とスイスフランが上昇した。新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」拡散のほか、米連邦準備理事会(FRB)による積極的なインフレ対応策に対する懸念で、世界的に株価が下落し国債利回りが低下したことが背景。

アクション・エコノミクスは「金融政策の見通しの変化とインフレ懸念に加え、オミクロン株に対する懸念も出てきたことで、ボラティリティーが高い状態が続いている」としている。

米労働省が朝方発表した11月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月より21万人増加。55万人増を見込んでいた市場予想を大幅に下回り、昨年12月以降で最も低い伸びとなった。ただ、失業率が1年9カ月ぶりの低水準に改善し、労働市場の急速な引き締まりを示唆した。

キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、ジョナサン・ピーターソン氏は「雇用統計の内容はまちまちだったものの、インフレ圧力が継続していることがFRBの政策正常化の加速につながり、その結果ドルが力強さを維持するという大きな見方が変わったわけではない」と述べた。

終盤の取引で主要6通貨に対するドル指数は小幅上昇の96.146。先週は2020年7月以来の高値を付けるなど大きく上昇したが、今週は週初からほぼ横ばいで一週間の取引を終えた。

ユーロは対ドルで0.1%高の1.1307ドル。

ドルは対円で0.4%安の112.75円、対スイスフランで0.2%安の0.9179フラン。

この日は財務省が半年に1度の外国為替報告書を公表。台湾とベトナムは為替操作国の認定基準を引き続き満たしていると指摘しながらも、いかなる主要貿易相手国も為替操作国と認定しなかった。トランプ前政権下で為替操作国に認定したスイスについては、為替政策を緊密に注視する必要がある「監視リスト」の対象に加えた。

言及のあったベトナムドンと台湾ドルはほとんど反応しなかった。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 荒い値動きの中で金利が大きく低下し、10年債利回りは9月以降初めて1.4%を割り込んだ。リスクオフ心理から株離れが進んだ。

10年債利回りは、一時9月23日以来の低水準となる1.335%まで低下した。終盤は8.9ベーシスポイント低下の1.3598%。

30年債利回りは、一時1月5日以来の低水準となる1.667%を付けた。直近では8.4bp低下の1.6837%。

2年債利回りは2.8bp低下の0.5913%。

ジェフリーズ(ニューヨーク)のマネーマーケット・エコノミスト、トム・シモンズ氏は「より広範なリスクオフの傾向があることは確かだ」と指摘した。

アナリストはまた、流動性の低さと、最近のボラティリティー上昇を受けた国債のポジション再構築が動きを加速させた可能性を指摘した。

米労働省が3日発表した11月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月より21万人増加した。55万人増を見込んでいた市場予想を大幅に下回り、昨年12月以降で最も低い伸びとなった。失業率は4.2%と10月の4.6%から改善し、2020年2月以来の低水準となった。

これを受けて序盤の市場では金利がやや上昇した。市場予想は下回ったものの、米連邦準備理事会(FRB)が方針を大きく変えるほどではないとの見方が大勢だった。

2・10年債の利回り差は一時、2020年12月以来の水準となる74.40bpに縮小した。終盤では6bp縮小の76.80bp。

5・30年債の利回り差は約1bp縮小し54.40bpとなった。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 主要株価指数が下落した。ナスダック総合が下げを主導した。11月の米雇用統計が市場予想を下回ったものの、米連邦準備理事会(FRB)による緩和策の縮小ペースが鈍化することはないとの見方が広がったほか、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン」を巡る懸念を受けた。

寄り付きは上昇したが、取引時間中はおおむね低迷した。

米労働省が3日発表した11月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月より21万人増加した。55万人増を見込んでいた市場予想を大幅に下回り、昨年12月以降で最も低い伸びとなった。小売業や州・地方政府の教育部門での雇用減が響いた。ただ、失業率が1年9カ月ぶりの低水準に改善し、労働市場の急速な引き締まりを示唆した。

また、米供給管理協会(ISM)が3日発表した11月の非製造業景気指数(NMI)は69.1と予想外に上昇し、1997年の調査開始以降の過去最高を更新した。10月は66.7だった。

インタラクティブ・ブローカーズのチーフストラテジスト、スティーブ・ソスニック氏は「雇用統計はFRBにテーパリング(量的緩和の縮小)加速を思いとどまらせるほどの内容ではなく、市場想定より迅速な利上げに向けた扉は開かれたままだ」と指摘。またデルタ株よりもオミクロン株の方が感染拡大が急速だとの懸念を示した。

主要3株価指数は週間でも下落。S&P総合500種は1.2%安、ナスダックは2.62%安、ダウ工業株30種は0.92%安だった。S&P500とナスダックは2週連続、ダウは4週連続で下げた。

投資家の不安心理を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(恐怖指数、VIX)は午後の取引で1月下旬以降で初めて35を超えた。終値は9.7ポイント上昇の30.67。

業種別では、ディフェンシブセクターの主要消費財が1.4%高、公益事業が1%高、ヘルスケアが0.25%高だった。

一方、一般消費財が1.8%安と最も下げ、次いで情報技術が1.65%下落した。テスラが6%安となったほか、エヌビディアが4%安。アップルやマイクロソフトも1%超下げた。

個別銘柄では、電子署名の米ドキュサインが42%安。第4・四半期の売上高見通しを下方修正した。

ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.68対1の比率で上回った。ナスダックでも3.39対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は138億株。直近20営業日の平均は115億2000万株。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> 米長期金利の低下やドル安を背景に、反発した。2月物の清算値(終値に相当)は 前日比21.20ドル(1.20%)高の1オンス=1783.90ドル。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 反落。買いが先行したものの、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の世界的な感染拡大による先行き不透明感などが重しとなった。米国産標準油種WTIの中心限月1月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.24ドル(0.36%)安の1バレル= 66.26ドル。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 112.80/112.83

始値 113.32

高値 113.61

安値 112.57

ユーロ/ドル NY終値 1.1313/1.1317

始値 1.1308

高値 1.1333

安値 1.1267

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 104*15.00 1.6843%

前営業日終値 102*15.00 1.7680%

10年債(指標銘柄) 17時05分 100*05.50 1.3564%

前営業日終値 99*10.00 1.4490%

5年債(指標銘柄) 17時05分 100*17.00 1.1400%

前営業日終値 100*06.25 1.2100%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*26.13 0.5932%

前営業日終値 99*24.50 0.6190%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 34580.08 -59.71 -0.17

前営業日終値 34639.79

ナスダック総合 15085.47 -295.85 -1.92

前営業日終値 15381.32

S&P総合500種 4538.43 -38.67 -0.84

前営業日終値 4577.10

COMEX金 2月限 1783.9 +21.2

前営業日終値 1762.7

COMEX銀 3月限 2248.1 +16.5

前営業日終値 2231.6

北海ブレント 2月限 69.88 +0.21

前営業日終値 69.67

米WTI先物 1月限 66.26 ‐0.24

前営業日終値 66.50

CRB商品指数 220.6420 +1.0966

前営業日終値 219.5454

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