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NY市場サマリー(6日)米国株反発、ドルは対安全通貨で上昇、利回り上昇

発行済 2021-12-07 06:27
更新済 2021-12-07 07:18

[6日 ロイター] -

<為替> 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが安全通貨であるスイスフランや日本円に対して上昇した。新型コロナウイルス新変異株「オミクロン」を巡る懸念がやや後退した。

オミクロン感染者の症状は軽度との見解が発表されたことを受け、米債利回りは上昇し、米国株も買い優勢となった。

オミクロン株の感染は全米の約3分の1の州に拡大しているものの、バイデン米大統領の首席医療顧問を務める国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長はCNNで、「現時点で重症化の度合いはそれほど高くないようだ」と指摘した。

バノックバーン・グローバル・フォレックスのチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「週末にオミクロン株を巡るネガティブな進展がなかったことが週明けの市場の安定化につながったようだ」と述べた。

ドルは対円で0.5%、対スイスフランで0.9%それぞれ上昇した。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 米金融・債券市場では米債利回りが上昇した。指標10年債利回りは3日に9月以降初めて1.4%を割り込んでいたが、この日は9.2ベーシスポイント(bp)上昇の1.433%と、再び1.4%台に乗せた。

労働省が3日発表した11月の雇用統計は市場予想を大幅に下回ったが、パウエルFRB議長が先週、次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)で大規模な債券買い入れプログラムの縮小加速を検討すべきと述べていることから、米連邦準備理事会(FRB)がスケジュールを大幅に変更するほどのものではないと受け止められた。

ブリンモア・トラスト(ペンシルバニア州バーウィン)の債券ディレクター、ジム・バーンズ氏は、先週の動きが急激だったため、きょうはその揺り戻しが起きたと述べた。

新型コロナウイルスのオミクロン型変異株の感染は現在、全米の3分の1の州に拡大している。ただバイデン米大統領の首席医療顧問を務める国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は「現時点で重症化の度合いはそれほど高くないようだ」と指摘した。

30年債利回りは8.2ベーシスポイント上昇し、1.757%となった。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 米国株式市場は反発して取引を終えた。新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」を巡る当局者の前向きなコメントを好感し、景気に敏感な銘柄や旅行関連株を中心に買いが入った。

主要株価3指数ではダウ工業株30種の上昇率が最大となった。業種別ではエネルギーや工業などの上昇が目立った一方、ワクチンメーカーの値下がりでヘルスケアの伸びは抑えられた。

米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は5日、オミクロン株について、さらなる研究が必要としながらも「現時点で重症化の度合いはそれほど高くないようだ」と述べた。

ベーカー・アベニュー・アセット・マネジメントのチーフ投資ストラテジスト、キング・リップ氏は、オミクロン株に関する投資家の懸念が後退したと指摘。中国人民銀行(中央銀行)が銀行の預金準備率(RRR)を引き下げると発表したことも支援材料になったと述べた。

S&P500バリュー(割安)指数が1.5%高と、グロース(成長)指数(0.9%高)をアウトパフォームした。

景気に敏感なダウ輸送株20種は2.3%高。小型株で構成するラッセル2000指数も2%上昇した。

ユナイテッド航空が8.3%高など、航空関連が工業株の上昇を主導。S&P航空指数は5.5%高となった。

このほか旅行関連ではノルウェージャン・クルーズ・ライン・ホールディングスが9.5%、エアビーアンドビーが8.5%、それぞれ上昇した。

一方、ワクチンメーカーは値下がりが目立ち、モデルナは13.5%安、ファイザーは5%安。オミクロン株に対応するワクチンの開発には数カ月かかるとの見方が重しとなった。

半導体大手エヌビディアも2%下落。英半導体設計会社アーム買収計画に関する規制当局の調査を巡り懸念が出ている。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米長期金利や米株式の上昇を眺め、反落した。

この日の債券市場では米長期金利が上昇し、金利を生まない金塊の重しとなった。新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」への感染が世界各地で拡大する中、軽症や無症状で済むとの特徴が相次いで報告されている。これを受けて、投資家のリスク回避姿勢が和らぎ、米株式が堅調に推移。安全資産としての金塊の需要が後退し、売りが優勢となったことも金相場の圧迫要因となった。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は大幅反発した。新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」への警戒感が和らぎ、リスク資産である原油が買い進まれた。

オミクロン株をめぐっては、感染力は強いものの、軽症化傾向にあるとの報告が相次いでいる。エネルギー需要の回復を期待する楽観的な見方が盛り返し、この日は終日原油の買いが優勢だった。前週末まで6週連続で下げた反動で、安値拾いの買いも入ったもよう。イラン核合意再建交渉が暗礁に乗り上げているという報道を受けて、イラン産原油が市場に供給される可能性が低下したとの見方も原油相場の支援材料。

一方、ロイターの暫定版調査(6日午後公表)によると、3日までの1週間の米原油在庫は前週比190万バレル減と、2週連続の取り崩しとなったもよう。ガソリン在庫、ディスティレート(留出油)在庫はそれぞれ、160万バレル増、210万バレル増と見込まれている。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 113.46/113.49

始値 113.19

高値 113.55

安値 113.08

ユーロ/ドル NY終値 1.1285/1.1288

始値 1.1292

高値 1.1307

安値 1.1267

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 102*14.00 1.7697%

前営業日終値 104*22.00 1.6750%

17時05分 99*15.00 1.4325%

10年債(指標銘柄)

前営業日終値 100*10.00 1.3410%

5年債(指標銘柄) 17時05分 100*07.00 1.2046%

前営業日終値 100*19.50 1.1240%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*23.75 0.6312%

前営業日終値 99*26.25 0.5910%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 35227.03 +646.95 +1.87

前営業日終値 34580.08

ナスダック総合 15225.15 +139.68 +0.93

前営業日終値 15085.47

S&P総合500種 4591.67 +53.24 +1.17

前営業日終値 4538.43

COMEX金 2月限 1779.5 ‐4.4

前営業日終値 1783.9

COMEX銀 3月限 2226.3 ‐21.8

前営業日終値 2248.1

北海ブレント 2月限 73.08 +3.20

前営業日終値 69.88

米WTI先物 1月限 69.49 +3.23

前営業日終値 66.26

CRB商品指数 223.2475 +2.6055

前営業日終値 220.6420

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