[ベルリン 8日 ロイター] - ドイツ下院は8日、社会民主党(SPD)のオラフ・ショルツ氏(63)を新首相に選出した。メルケル首相の下で16年間にわたった保守政権は幕を下ろし、グリーン投資拡大を約束する親欧州の連立政権が発足する。
メルケル政権で副首相兼財務相を務めたショルツ新首相は、大統領官邸でシュタインマイヤー大統領から正式に指名を受けた。議会に戻り宣誓を行う。午後にはメルケル氏から正式に首相職を引き継ぐ。
ショルツ氏は堅実で現実的な路線で、メルケル首相の後継者として、また、気候危機への対応からロシアや中国との関係まで国政運営を信頼して任せられる人物という評価を確立していた。
同氏は、連邦レベルではこれまで政治的に相容れなかった、財政支出に積極的な環境保護主義の緑の党と、財政的に保守的で自由主義の自由民主党(FDP)との、前例のない3党連立政権を率いることになる。