[ワルシャワ 8日 ロイター] - ポーランド国立銀行(NBP、中央銀行)は8日、主要政策金利を50ベーシスポイント(bp)引き上げ1.75%とした。利上げは3カ月連続。約20年ぶり高水準にあるインフレに対応した。
労働市場の引き締まりや新型コロナウイルス危機からの力強い回復に加え、サプライチェーンの混乱やエネルギー価格の高騰などの世界的要因により、中・東欧ではインフレ率が上昇している。
アナリストは、今後数カ月間に追加利上げが行われると予想している。
ポーランド経済研究所(PIE)のアナリスト、Jakub Rybacki氏は、「来年第1・四半期も引き締めサイクルは続くだろう。中銀は政策金利を少なくとも3%まで引き上げるとみている」と述べた。
同中銀は11月にも、市場予想を上回る75bpの利上げを実施しした。ただエコノミストらからは、引き締め開始が周辺他国に比べ遅いと批判する声が上がっている。