[北京 27日 ロイター] - 中国国家統計局が27日発表した11月の工業部門企業利益は、前年同月比9.0%増の8059億6000万元(1265億4000万ドル)となり、10月の24.6%増から伸びが急激に鈍化した。
一部の原材料価格の急落、不動産市場の低迷、消費者需要の伸び悩みが背景。
1─11月の利益は前年同期比38.0%増の7兆9800億元。1─10月の42.2%増から鈍化した。
国家統計局の高官は、政府が11月に卸売物価の高騰を抑制する対策を講じ、下流産業のコスト圧力が低下した一方、鉱山・原材料部門の全体の増益率への寄与度が低下したと指摘。
ただ「企業は依然として多大なコスト圧力に直面しており、下流部門の利益拡大はさらに調整が必要だろう」と述べた。
工業部門企業利益統計は、主要事業の年間売上高が2000万元を超える大企業が対象。