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FRBが積極行動なら逆イールドも=ブラックロックCEO

発行済 2022-01-19 02:36
更新済 2022-01-19 08:18
© Reuters. 世界最大の資産運用会社ブラックロックのラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)は18日、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ抑制に向け「非常に積極的」に金融政策を再調整す

[18日 ロイター] - 世界最大の資産運用会社ブラックロックのラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)は18日、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ抑制に向け「非常に積極的」に金融政策を再調整すれば、米国債の「イールドカーブがフラット化し、逆イールドとなる可能性もある」という認識を示した。

フィンク氏はCNBCとのインタビューで「イールドカーブの形状が経済を左右する重要な問題になる」と指摘。今後2年間はインフレが高まり、FRBが「積極的」に行動するという見通しを示した。

金融市場では、年内に最大4回の利上げの可能性が予想されている。

18日の取引で、米2年債利回りは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)開始後初めて1%を上抜けた。2・10年債の利回り格差は81ベーシスポイント(bp)と、3日以来の水準に縮小した。

<債券タントラムか>

ブラックロック・インベストメント・インスティチュート(BII)は最近の利回り上昇について18日のリポートで、2013年に当時のバーナンキFRB議長が債券買い入れの縮小開始を示唆して国債利回り上昇を招いた「テーパータントラム」と類似点があるとの見方を示した。

一方で「重要な相違点もある。(今回は)政策金利急上昇への警戒感によって引き起こされておらず、成長は堅調で、FRBは意思疎通を改善した」とも指摘した。

キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、トーマス・マシューズ氏はロイターに対し、13年のテーパータントラムと同様に、最近の利回り上昇はFRBのタカ派シフトによる利上げへの影響と関連しているとの見方を示したが、相違点も指摘。

「ここ数カ月の利回り上昇は当時と比べてまだ小幅だ。また、やや動揺は見られるものの、当時顕著だった新興国市場をはじめとする高リスク資産の急落には至っていない」と述べた。

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