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中国人民銀、最優遇貸出金利2カ月連続下げ 5年物は約2年ぶり

発行済 2022-01-20 10:48
更新済 2022-01-20 15:10
© Reuters.     中国人民銀行は20日、企業や個人に適用する貸出金利の指標となる1年物の最優遇貸出金利(LPR)を2カ月連続で引き下げた。写真は中国人民銀行の外観、2018年9月撮影(

[上海 20日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は20日、企業や個人に適用する貸出金利の指標となる1年物の最優遇貸出金利(LPR)を2カ月連続で引き下げた。住宅ローン金利の目安とされる5年物も約2年ぶりに引き下げた。

1年物LPRは3.80%から3.70%に、5年物LPRは4.65%から4.60%に下げた。

5年物LPR引き下げは2020年4月以来だった。

ロイター調査では、43人の回答者全員が1年物LPRが2カ月連続で引き下げられると予想。40人は5年物LPRも引き下げられると見込んでいた。

人民銀は今週、景気減速に対応し、中期貸出制度(MLF)金利を市場の予想に反して引き下げていた。MLF金利は現在、LPRの指針として機能しており、市場参加者はLPRの動きはMLF金利に相関するとみている。

中国でのほとんどの新規・既存融資は1年物LPRに基づいており、5年物LPRは住宅ローン金利に影響を及ぼしている。

<追加緩和の余地>

MUFGのチーフ・ファイナンシャル・アナリスト、Marco Sun氏は、5年物LPRの引き下げについて「中国当局は融資金利の引き下げを目指している。このため、春節後は信用の伸びが加速し、マクロ経済への圧力が緩和するだろう」と指摘。

「政策の波及効果や3月の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で設定される成長目標次第で、今年上半期はまだ追加の金融緩和余地がある」と述べた。

キャピタル・エコノミクスの中国担当エコノミスト、Sheana Yue氏は、上半期に1年物LPRがさらに20ベーシスポイント(bp)引き下げられるとの見方を示した。

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