[イスタンブール 28日 ロイター] - トルコ中央銀行は28日、年間インフレ率が6月に70%前後でピークに達し、年末に42.8%前後に低下するとの見通しを示した。
前回の年末予測は23.2%。2倍近くに上方修正したことになる。ロイターがまとめた調査の予想中央値は55.5%だった。24年末には1桁台に低下する見通しという。
トルコでは一連の非正統的な利下げとそれに伴う通貨危機でインフレが進行。エネルギー価格の高騰も影響している。
カブジェオール総裁は、物価の安定には輸出主導の経済成長と経常収支が重要だと主張。中銀の次の主な目標は「リラ化」戦略の一環で金融システム内のリラの比率を上げることだと述べた。
また「物価安定に向けた措置の効果に加え、需給のミスマッチやサプライチェーン(供給網)の混乱が段階的に緩和するため」今後数カ月でディスインフレが始まるとした。