[ベルリン 6日 ロイター] - 独IFO経済研究所のクレメンス・フュースト所長は、ユーロ圏の高いインフレ率を踏まえると、欧州中央銀行(ECB)は米国と同様に迅速に利上げする必要があるとの見解を示した。独紙アウグスブルガー・アルゲマイネに語った。
所長は「米国の利上げによりドルが対ユーロで上昇し、欧州のインフレ圧力が高まる」と指摘。「この点でECBには追随する圧力が幾分かかっている」と述べた。
また、インフレがエネルギー価格に大きく左右される欧州よりも、米国の方が経済政策によるインフレへの影響は大きいものの、「ECBが行動しなければならないという事実に変わりはない」と語った。