[ワシントン 17日 ロイター] - 米セントルイス地区連銀のブラード総裁は17日、米経済が今後少なくとも18カ月は、トレンドを上回るペースで拡大を続ける公算が大きく、消費支出も堅調に推移するという見解を示した。
ブラード総裁は、2.5─3%となっている成長率のレンジは「潜在成長率と比較して速いペース」とし、「米労働市場は堅調で、家計消費も年内持ちこたえる見通しだ」と述べた。
新型コロナのパンデミック(世界的大流行)は過ぎ去ったとの見方から、消費者が多くの支出を予定しているとも指摘した。
朝方発表された4の米小売売上高は前月比0.9%増加した。供給面の改善を背景に自動車の購入や外食への支出が拡大し、高インフレにもかかわらず、消費は引き続き堅調に推移した。
ブラード総裁はさらに、米連邦準備理事会(FRB)が今後数回の会合で50ベーシスポイント(bp)の利上げを続ける計画は、インフレ抑制に向けて「良好な計画」とし、FRBは「混乱を最小限にとどめつつ」、インフレ高進に歯止めをかけたい考えと強調した。