[ブエノスアイレス 3日 ロイター] - アルゼンチンのフェルナンデス大統領は3日、突然辞任したグスマン経済相の後任に、経済学者で政府高官のシルビナ・バタキス氏を指名した。
グスマン氏は2日に辞任した。中道左派のフェルナンデス政権の閣僚として国際通貨基金(IMF)との新たな金融支援協議をまとめ上げるなど手腕を発揮してきたが、クリスティナ・フェルナンデス・デ・キルチネル副大統領は批判的だった。
バタキス氏は2011年から15年までブエノスアイレス州の経済相を務めたほか、政府の事務方を主導していた。キルチネル派に近いとされる。
ゴールドマン・サックスのアナリスト、アルベルト・ラモス氏は、グスマン氏の辞任は、来年に選挙を控えて支持率が低迷するフェルナンデス大統領にとって打撃で、IMFとの関係も危うくなる可能性があると指摘。
「政治的に弱体化し人気が落ちれば、マクロ政策が異端的色彩を強め介入的になるリスクが高まる」とし、通貨ペソやその他の国内市場が圧力を受け続ける可能性が高いと指摘した。