[チューリヒ 26日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行、SNB)のメクラー理事は26日、中銀はインフレ押し下げに向けて全力を尽くすと表明し、先週実施した利上げは国内の物価上昇を抑制する中銀の決意を示すものだと指摘した。
この日放送予定の放送局SRFとのインタビューで「インフレを徐々に押し下げるため全力を尽くすという明確なメッセージを送るために金融政策を引き締め、金利を引き上げた」と語った。
「まだ影響を受けていない物品やサービスにも、インフレが波及しつつある兆候が強まっている。われわれはインフレが定着しないよう措置を講じている」と述べた。
中銀は22日、マイナス0.25%だった政策金利を75ベーシスポイント(bp)引き上げ0.5%とした。
エコノミストは今後数カ月間でさらなる利上げが実施されると予想しているが、メクラー氏は追加利上げについてコメントを控えた。
また、中銀の大規模な外貨保有について、損失を出す可能性が政策に影響を与えることはないと指摘。今はバランスシートの縮小を開始する時期ではないと述べた。
ここ数カ月のスイスフランの上昇がインフレ抑制に寄与しているとの見解を示した。
フランの値動きが上下どちらの方向にも過剰になった場合は、為替介入する用意があると表明した。