[ワシントン 27日 ロイター] - 米セントルイス地区連銀のブラード総裁は27日、連邦準備理事会(FRB)の速いペースでの利上げによって景気後退(リセッション)のリスクが高まったものの、依然底堅く推移する米経済の崩壊ではなく、外部の衝撃による公算が大きいという認識を示した。
ブラード総裁は、米国では雇用の伸びは力強く家計のバランスシートも堅調とし、「リセッションについては、米国というよりも世界ベースで話すべき」とし、欧州や中国が世界の他の地域を低迷に向かわせる可能性を指摘した。
また、政策金利を年末までに4.50%程度まで引き上げるというFRBの計画によって、米金融政策は「制約的な」水準になり、景気減速とインフレ鈍化をもたらすと言及。高水準の金利は「当面」維持される必要があるとした。
ブラード総裁は、FRBの政策がもたらす「波及効果を確実に認識している」とした一方、他の当局者と同様に海外での出来事が米経済の予測にどのように影響するかを注視していると語った。