[ソウル 1日 ロイター] - 韓国の企画財政省は1日、金融市場の安定化に必要があれば、流動性ファシリティーを実行に移すことで米政府と合意したと発表した。両国の財務トップによる電話会談後に明らかにした。
米連邦準備制度理事会(FRB)の積極利上げを背景に幅広い新興国通貨の売りが優勢となる中、韓国ウォンの対ドル相場は2009年3月以来の安値近辺で推移している。年初来では17%安。
企画財政省は声明で、「主要経済大国での流動性危機の拡大で金融不安が悪化するなど、必要な場合には、米韓が緊密に連携し、流動性ファシリティーを実行する用意がある」と説明した。
ただ、声明は流動性ファシリティーが通貨スワップを指すか、明確にしていない。
米韓の中央銀行は20年3月、市場安定化に向けた緊急対策として600億ドル規模の通貨スワップ協定を締結。しかし、協定は昨年末に失効した。