[ワシントン 13日 ロイター] - スペインのカルビニョ経済相は13日、今週開催されている国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会について、加盟各国の間からはウクライナでの戦争終結を強く訴える声が上がったとロイターに語った。カルビニョ氏は国際通貨金融委員会(IMFC)の議長を務めている。
年次総会では戦争に関する深い不確実性が意識されたと指摘。戦争を受けた食料・エネルギー価格の高騰が世界に及ぼす影響に触れ、「最も支配的な感情は心配と不確実性だ。この戦争がいつまで続くか分からないし、どんな影響を及ぼすかも分からない」とした。
世界的な金融引き締めの引き金となった戦争長期化とインフレへの影響を巡って加盟国はますます懸念を強めているとし、「これは深刻な問題であり、協力しなければならないという意識が(加盟国の間に)ある。最も脆弱な国々と社会の貧困層が大きな打撃を受けることから、ロシアに戦争停止を求める声はより厳しくなっている」と述べた。
世界が直面している重複する課題はグローバルな性質を持っており、IMFのような国際機関の重要性は一段と高まっていると語った。