[2日 ロイター] - 米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は2日、米国では労働者不足が持続する公算が大きく、労働需要の均衡を回復させる米連邦準備理事会(FRB)の取り組みを複雑にしているという認識を示した。
バーキン総裁は講演で「労働供給は当面制約され続けるように見える」とし、家計の貯蓄がコロナ禍前から約1兆3000億ドル拡大してることや、インフラ投資法に基づく財政刺激策が、労働市場の均衡回復に向けた取り組みへの向かい風と指摘した。
さらに「企業や政府が生産性向上や雇用者数押し上げに向けたインセンティブを提供できるようになるまで、人手不足は経済成長を抑制し、インフレに圧力をかけるだろう」と述べた。