[ストックホルム 5日 ロイター] - スウェーデン中央銀行が5日に公表した11月24日の金融政策会合の議事要旨によると、政策当局者の間では今後数カ月でどの程度金利を引き上げるかを巡り見方が分かれている。
中銀は前回会合で政策金利を75ベーシスポイント(bp)引き上げ2.50%とした。
議事要旨は「政策委員はインフレの進展にかなりの不確実性があることを強調した。このため、インフレ率を目標値に戻すために政策金利をどの程度引き上げる必要があるかを見極めるのは難しい」としている。
物価高騰を受けて中銀は2月時点でゼロだった政策金利を2.50%まで引き上げた。その結果、インフレ率はピークに達しつつあるとの見方も出ており、ヤンソン副総裁は「金融政策戦略の新たな段階は、政策金利はこれ以上引き上げる必要がない水準に達しつつあるというわれわれの信念と希望を反映している」と述べた。
一方、オールソン副総裁は、インフレ率は依然として30年ぶり高水準にあるとし、「拡張的金融政策を控えるべきであることは明らかだ」と指摘した。
ノルディアのエコノミストは2月の会合について、50bpの利上げの可能性が高まっていると指摘した。