[フランクフルト 22日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は22日、利上げの効果は経済に及び始めたばかりだが、銀行部門の混乱により強まる可能性があるとの見解を示した。
米国と欧州での銀行部門の混乱にもかかわらずECBが利上げを継続できるかどうかを投資家は見極めようとしている。
ラガルド氏は銀行がリスク回避の姿勢を強め、融資の際に高い金利を要求するようになれば、ECBによる金融引き締めの効果は強まる可能性があると指摘した。ECBによる利上げ幅を縮小する必要性を示唆したとみられる。
またユーロ圏のインフレ率を目標とする2%へ引き下げる決意を改めて表明した。
「インフレ圧力を緩和するためには金融政策が制約的な方向にしっかりと機能することが重要だ」とし「そのプロセスはようやく効果が表れ始めたところだ」と述べた。