(英文の訂正により、本文2段落目を「がそれぞれ5月に5─5.25%、5.25─5.5%でピークを付けると予測した」から「5月に5─5.25%でピークを付けると予測した。従来予想は5.25─5.5%だった」に訂正します。)
[シンガポール 23日 ロイター] - 米銀行大手バンク・オブ・アメリカ(BofA)とスイスの金融大手UBSは、連邦準備理事会(FRB)の姿勢が変化したことを受け、ターミナルレート(政策金利の最終到達点)予想を引き下げた。
BofAとUBSはともに6月の利上げを想定せず、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標が5月に5─5.25%でピークを付けると予測した。従来予想は5.25─5.5%だった。
BofAは、銀行セクターにストレスの兆候が見られる中、銀行の融資基準が予想外に引き締まり、追加利上げを代替する可能性があると指摘した。
一方、ゴールドマン・サックスはターミナルレート予想を5.25─5.5%で維持したが、ピーク時期を7月から6月に前倒しした。
FRBは21─22日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)でFF金利の誘導目標を0.25%ポイント引き上げ4.75─5.00%とした。決定は全会一致。ただ、米銀2行の経営破綻を受け金融市場が混乱する中、利上げが近く一時停止される可能性があることを示唆した。