[24日 ロイター] - 米シリコンバレー銀行(SVB)の破綻後を含む9─15日の1週間に米国の中小銀行から過去最大の預金が流出したことが、米連邦準備理事会(FRB)が24日公表した週次統計で分かった。
中小銀の預金残高は1190億ドル減の5兆4600億ドルとなった。金額ベースでこれまでの過去最大の2倍強の減少を記録した。また、減少率でみても2007年3月16日に終了した週以来の大きさだった。
中小銀行は、米国の商業銀行のうち最大手25行以外と定義されている。
大手銀の預金残高は670億ドル増加し、10兆7400億ドルとなった。
週次統計によると、中小銀の借入額は2530億ドル増加し、過去最高の6696億ドルだった。
キャピタル・エコノミクスのアナリスト、ポール・アシュワース氏は「借り入れの一部は、預金者からの資金引き出し要請があった場合に備えるため」だった可能性があると指摘した。