[新潟 13日 ロイター] - イエレン米財務長官は13日、銀行業界の現在の環境と一部地銀の収益への圧力から、米地銀業界ではある程度の合併・買収(M&A)が起こる可能性があり、規制当局はそうした合併を容認する公算が大きいと述べた。
主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議の合間にロイターのインタビューに答えた。
イエレン氏は、預金保険対象の預金に占める割合が高い小規模な地銀に圧力がかかっていることを示す証拠はなく、ほぼ全ての銀行は預金保険対象外の預金の予期しない流出に備えて十分な流動性を確保していると自信を示した。
しかし、地方の中規模銀行のセクターではある程度の合併が生じる可能性があると指摘。「今の環境ではさらに合併が起こるかもしれないし、そうなれば規制当局も受け入れると思う」と述べた。
また「残念なことに、いったん銀行株に圧力がかかると、その銀行が十分な自己資本と流動性を備えているにもかかわらず、預金保険を受けられない預金者の間で懸念が生じることがある」と述べ、銀行株への圧力で預金保険制度対象外の預金者に不安が生じる可能性を指摘した。