[ワシントン 30日 ロイター] - 米下院議事運営委員会は30日、連邦債務上限を一時的に停止する法案の審議入りを7対6の賛成多数で承認した。法案は本会議に送られ、31日にも採決される。
共和党委員9人のうち2人が造反して反対票を投じた。本会議で可決するために、下院の多数派を占める共和党と民主党が協力する必要性を示した。
財務省は、債務上限で6月5日まで議会が行動を取らなければデフォルト(債務不履行)に直面すると警告している。
共和党のマッカーシー下院議長は法案が「史上最も保守的な合意」としているが、下院共和党の保守強硬派の一部は合意内容よりもはるかに大幅な歳出削減を求めてきたため、納得していない模様。31日にも行われる採決で可決に持ち込むために民主党から何人協力する必要があるかも不明。
下院議事運営委の民主委員4人は全員が反対票を投じた。通例に沿った動きだが、下院民主党トップのジェフリーズ院内総務がマッカーシー氏への協力を約束する中で本会議の民主議員に影響があるかは見通せない。
上院でも共和党のマイク・リー議員が通過を遅らせる構えを示し、他の共和議員も法案の一部内容に不満を示しているため、採決が週末にずれ込む可能性もある。
*システムの都合で再送します。