[メキシコ市 2日 ロイター] - メキシコ中央銀行のジョナサン・ヒース理事は、政策金利は適切な水準にあるとし、米国が利上げを継続したとしても中銀理事会は追加利上げに消極的だとの考えを示した。
バノルテ銀行主催のインタビューで語り、インタビュー内容が2日に公表された。
メキシコ中銀は3月末に金利を11.25%に引き上げたが、それ以降は据え置いている。一方、米連邦準備理事会(FRB)は先週、0.25%の追加利上げを実施した。
ヒース氏は、FRBのこれまでの決定はメキシコ中銀に「非常に重要」なものだったと説明した。
世界的にインフレ圧力は緩和しつつあり、中銀の焦点は国内の物価圧力に移っており、その動向を非常に懸念していると述べた。
労働市場の逼迫や1月の最低賃金引き上げにより、労働コストに一段の上昇圧力がかかる可能性があるとし、状況が悪化すれば追加引き締めが必要になる「別のシナリオ」も想定されると述べた。
ただ、最良のシナリオに基づくと、金利を年末までに「小幅」引き下げる可能性があると語った。