[2日 ロイター] - ロシア連邦統計局(ロスタット)によると、6月の失業率は過去最低の3.1%を記録した。ウクライナ侵攻に伴う西側制裁で落ち込んだ経済が持ち直す中、労働市場の逼迫が浮き彫りになった。
6月の小売売上高は前年同月比10%増、5月の実質賃金は13.3%増加だった。
政府は低失業率と景気回復を示す他の指標を定期的に引用して経済は上向いていると主張する。だが、昨年9月の部分動員で助長された労働者不足は長期にわたり打撃になるとみられている。
モスクワ大学のナタリア・ズバレビッチ教授(経済)は先月の会合で「人口ピラミッド、軍への動員、国外への流出を踏まえると、今後5年間は労働人口が縮小する中で経済成長を目指すことになる」と述べ、特に工業と建設部門の状況が深刻だと指摘した。
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