[ベルリン 5日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が5日発表した8月の貿易統計によると、輸出は前月比1.2%減少した。ロイターがまとめた市場予想は0.4%減だった。
外需が低迷した。輸出の減少は2カ月連続。7月の輸出は1.9%減に下方修正された。
INGのエコノミスト、カールステン・ブルゼスキー氏は、外需低迷で構造問題が悪化していると指摘。「貿易はかつてのようなドイツ経済の強力な原動力ではなくなった。むしろ足を引っ張っている」とし、輸出統計を受けて第3・四半期の景気後退入りのリスクが高まったと述べた。
輸入は前月比0.4%減。市場予想は0.5%増だった。
貿易収支は166億ユーロ(174億5000万ドル)の黒字。前月改定値は177億ユーロの黒字だった。
重要な市場への輸出は、中国を除き、ほぼ全て減少。ユーロ圏向けは2.6%減、米国向けは1.3%減。中国向けは1.2%増だった。
ドイツのIFO経済研究所によると、9月の国内輸出産業の業況は大幅に悪化した。