Francesco Canepa
[フランクフルト 23日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)はユーロ圏の賃金上昇率は2024─25年にようやく物価上昇率を上回ると予想しているが、4500人のECB職員についてはそうならないことがロイターが入手した試算で分かった。
ECBが職員に提示した暫定値によると、23年の物価上昇率推定値(5.3%)に対応するため、ECBは3.6%の賃上げを実施。ECB職員の試算によると、過去2年間に賃金上昇率が物価上昇率を下回っていたことを踏まると、ECB職員の購買力は8.4%低下することになるという。
ECB職員の給与はユーロ圏20カ国の中央銀行のほか、欧州委員会、欧州投資銀行(EIB)、国際決済銀行(BIS)の給与に連動。ECB報道官は、ECB職員の昇給には常にタイムラグがあるとしている。
ECB職員の年間給与は手当を含め、最低3万8868ユーロ(4万1200ドル)、最高30万3324ユーロ。