Renju Jose
[シドニー 3日 ロイター] - オーストラリアのアルバニージー首相は3日、シドニーでの記者会見で、労働党政権が5月の来年度予算策定に先立ち、新たな生活費軽減策を検討すると発表した。
同国のインフレ率は2022年12月に7.8%まで高騰し、昨年第3・四半期には5.4%へ鈍化した。こうした中、同国の家計は物価高騰により幅広い分野で圧迫されている。
アルバニージー氏は会見で、前回の予算策定時のように、「インフレ圧力を高めることなく、家計に対する圧力を和らげる措置を検討するよう」財務省に指示したと述べた。
さらに同氏は「これは重要な点だ。人々に追加の現金を配るだけなら、インフレを悪化させる可能性があるため、問題解決を支援することにならない」と語った。
労働党政権は昨年5月にも230億豪ドル(156億米ドル)規模の生活費軽減策を発表したが、それ以降は追加対策を求める動きに抵抗してきた。