Michael S. Derby
[8日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀が8日発表した12月の消費者調査によると、1年先のインフレ期待が3%と、2021年1月以来約3年ぶりの低水準となった。11月は3.4%だった。
3年先のインフレ期待は2.6%と、11月の3%から低下。5年先のインフレ期待も2.5%と、11月の2.7%から低下した。
調査の回答によると、消費者は大学費用の上昇幅が11月より大きくなると予測する一方、食料品と家賃の上昇幅は縮小するとみている。ガソリン価格の1年先予想上昇率は4.5%で横ばい。住宅価格の上昇率も3%で横ばいだった。
また、家計の収入と支出の伸びが鈍化するとの予想も示された。後者の伸びは5%と、21年9月以来の低水準となった。
信用へのアクセスはいくぶん改善すると見ていることも明らかになった。12月はより多くの家計が経済状況に明るさを取り戻し、雇用市場の状況についてもより楽観的になったという。