[フランクフルト 9日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は9日に公表した経済ブレティンで、ユーロ圏のサービス業は今後数四半期、金利上昇により一段と減速する可能性があるが、製造業よりも影響は小さいとの見方を示した。
ユーロ圏の製造業は2023年の大半の期間リセッション(景気後退)に陥っていたが、サービス需要は比較的堅調で経済成長を下支えした。
しかしサービス業は製造業に2四半期遅れる傾向があるためこの状況が変わる可能性があるとした。
「製造業の動向にはサービス業、ひいては経済全体の短期的な動向に関連する情報が含まれている」と指摘し「製造業はサービス業に先行するようだが、逆は明確な関係が確立されていない」と分析した。
景気後退がサービス業に与える影響は全体的に小さいとの見方を示した。
「金融政策によるショックは、サービス業への影響よりも製造業への影響がほぼ2倍大きく約2四半期早い」とした。