[ロンドン 23日 ロイター] - バンク・オブ・アメリカ(BofA)グローバル・リサーチが23日、EPFRのデータを引用して公表した投資ファンドの資金流出入動向によると、年初から21日までのマネー・マーケット・ファンド(MMF)への流入額は年率換算で1兆3000億ドルと、過去最速のペースに達している。
投資家は先行きへの確信がそれほど持てず、高止まりしている金利が近く低下しそうにない局面で、現金に資金を振り向ける傾向がある。こうした中で今は、現金と同等の資産とみなされるMMFに資金が流れ込んでいる。
一方21日までの週は株式にも新たに150億ドルが流入。特に米小型株ファンドへの流入額が51億ドルと週間ベースで2022年6月以降最大となり、超大型銘柄以外に買いの対象が広がりつつある様子がうかがえる。
直近のBofAの「ブル・ベア指標」は6.6と強気の領域に入ってきたが、まだ強気ムードが過剰にはなっていない。同指標は6を超えると強気、5を下回ると弱気の地合いを表す。
21日までの週に債券ファンドに流入したのは152億ドル。投資適格債ファンドの流入額は102億ドル、流入超は16週連続と21年10月以降で最長を記録した。