[15日 ロイター] - 15日の金価格は小幅高。先週末に付けた過去最高値を下回る水準で取引されている。中東情勢の緊迫化で安全資産としての魅力が高まっている。
0056GMT(日本時間午前9時56分)現在、金現物 は0.3%高の1オンス=2350.59ドル。先週末は最高値の2431.29ドルを付けた。
ニューヨーク金先物は0.3%安の2366.40ドル。
イスラエルに対する宿敵イランの初の直接攻撃はイスラエル国民を震え上がらせ、戦火が拡大するとの懸念が広がった。
米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は12日、連邦準備理事会(FRB)が物価目標として重視する個人消費支出(PCE)価格指数について、引き続き動向を注視すると述べた。
米ボストン地区連銀のコリンズ総裁は11日、ロイターのインタビューに応じ、インフレ率が目標水準に回帰するにはまだ時間がかかるとし、年内は2回程度の利下げを想定していると明らかにした。
金利上昇は利回りを生まない金の魅力低下につながる。
ゴールドマン・サックスは12日、年末の金価格予想を2300ドルから2700ドルに引き上げた。金の強気相場について通常のマクロ要因が原動力ではないとの認識を示した。