[東京 23日 ロイター] - ドル/円 JPY= ユーロ/ドル EUR= ユーロ/円 EURJPY= 正午現在 119.96/98 1.0696/00 128.32/36 午前9時現在 119.94/96 1.0723/27 128.62/66 NY午後5時 119.89/92 1.0723/26 128.59/63
正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べて、わずかにドル高/ 円安の119円後半。日経平均株価が2万円台を維持する中、朝方からじり高となり、9 日ぶりに120円台に乗せた。ただ、120円台では実需筋の売りが散見され、上値を抑 える要因になっているという。
前日、米国の株式市場と長期金利が上昇したことを受け、ドル/円は朝方から底堅さ が意識されていた。日経平均が2万円台でしっかり推移すると、じりじり値を上げ、4月 14日以来となる120円台に乗せた。
仲値に向けて120.10円まで上昇したものの、その後は伸びの勢いを欠き、正午 にかけて高値圏でもみあった。市場では「一度118円半ばを見せられているので、12 0円台にくると輸出企業からちょっとだけ売りが出る」(邦銀)との声や「統一地方選の 後半戦やTPP交渉などもあるので、一辺倒に上方向には行きづらい」(信託銀行)との 見方が出ていた。
中国の4月HSBC製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は49.2で、3月 の49.6から低下。ロイターがまとめた市場予想(49.6)も小幅に下回ったが、外 為市場の反応は限定的だった。
<日米金融政策イベント控え動きづらいとの声も>
朝方には「米国の10年債利回りが2%にしっかり乗ってくれば、ドル高機運が高ま るかもしれない。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀金融政策決定会合を来 週に控え、積極的に上がっていく展開にもなりにくい」(国内金融機関)との声が出てい た。
来週30日の日銀金融政策決定会合では、金融政策が現状維持となる可能性が指摘さ れており、市場では「追加緩和期待も高まっているという感じはそれほどない」(外為ア ナリスト)という。ただ「日銀の物価見通し下方修正の観測記事などで、ひょっとしたら あるかもしれないという見方もある」(同)とされ、注意が必要だという。
きょうは日銀の黒田東彦総裁が参院財政金融委員会に出席し、発言も伝わってきてい るが、今のところ反応は限定的となっている。
(為替マーケットチーム)