[ウィーン 21日 ロイター] - スイスの銀行UBSグループはクレディ・スイスの救済買収後に発表したコスト削減策に伴う人員削減を6月から年内5回に分けて実施すると、21日付のスイス紙ゾンタークスツァイトゥングが報じた。
UBSはコメントを控えた。
昨年8月、UBSはスイス国内の社員を約12人に1人の割合で削減し、100億ドルのコスト削減を行う計画を発表。コスト削減の大半が人員減を通じて行われる見通しで、アナリストは世界で合わせて3万─3万5000人が削減される可能性があるとみている。
ゾンタークスツァイトゥングは、内部筋の話として「元クレディ・スイス従業員の50─60%程度が、5回に分けて削減されるだろう」と伝えた。
初回の6月には元クレディ・スイス従業員の25─30%が削減され、続いて8、9、10、11月に削減が行われるという。同紙は、削減額が120億スイスフラン(132億ドル)になると試算した。