日経平均<.N225> 日経平均先物9月限<0#2JNIU1:>
終値 9965.01 +131.98 終値 9970 +140
寄り付き 9907.04 寄り付き 9920
安値/高値 9906.17─10040.13 安値/高値 9920─10040
出来高(万株) 192123 出来高(単位) 49374
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[東京 1日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は4日ぶり反発。米債務上限をめ
ぐるオバマ大統領と議会指導者の合意を好感し、銀行など金融株を中心に買い戻しが加速。
日経平均は1万円の大台を一時回復した。ただし、格付け機関の反応が警戒される中で、
ドルは再び78円割れと為替市場の反応は鈍く、戻り売りに押された。200日と25日
移動平均線は終値で上回った。
東証1部騰落数は値上がり1230銘柄に対し値下がり313銘柄、変わらずが120
銘柄。東証1部の売買代金は1兆2944億円。
最悪のシナリオとして懸念されていた米国債のデフォルトが回避されることで、東京市
場では銀行など金融株を中心に買い戻しが加速した。市場では「金融株中心にほぼ全面高。
ただ前週末にかけて売っていた向きが買い戻したに過ぎず、依然として上値は重い」(外
資系証券トレーダー)との見方が示されていた。
また「日本株の上値が重いのはドル/円の戻りが鈍いのが一因。ドルは米追加緩和の可
能性を織り込み始めている可能性がある」(みずほ証券・エクイティストラテジストの瀬
川剛氏)として、なお続く円高が株価の戻りを弱める状況となっている。
格付け会社の動向や、米経済指標も注目材料だ。市場では「買い戻し一巡の後は戻り売
りに押された。再び円高に振れたほか、格付け会社による米格下げ懸念、米経済指標の発
表をにらんで上値も追いづらい」(証券ジャパン・調査情報部長の大谷正之氏)との声が
出ていた。
先週末に発表された米国内総生産(GDP)のように、米国経済は決して強いとは言え
ない状況の中で「米景気は持ち直すのか、減速が続くのかどうか、米ISMなど米経済指
標を含めみていく必要がある。緊縮財政・歳出削減の影響が、米国経済に悪影響を与える
かどうかが懸念されている」(大和証券投資信託委託・シニアストラテジストの長野吉納
氏)との指摘もあった。今後の米指標動向次第では、反発が一時的なものとなる可能性が
あるという。
東証1部の値上がり率上位には、宇徳<9358.T>、マスプロ電工<6749.T>、ヤマタネ
<9305.T>、太平工業<1819.T>、理想科学工業<6413.T>が入った。売買代金トップは三菱U
FJフィナンシャル・グループ<8306.T>。
(ロイターニュース 寺脇麻理)
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